毛穴の詰まりの予防 |

ニキビ発生のメカニズムは「皮脂で毛穴が詰まる」というのがもっとも代表的ですが、そもそも皮脂はどんな人の皮脂腺でも分泌されています。本来、皮脂は肌のバリア機能を保つために欠かせない「いい存在」のはずなのに、なぜそれで毛穴が詰まったりするのでしょう?
それは・・・「必要量をはるかに越える過剰な皮脂が分泌されてしまうから」です。皮脂は水と違って粘度があり、古い角質や外気のホコリ、メイク汚れなども吸着しやすい状態になってしまいます。皮脂にそうした汚れが混じってドロドロになったものが、栓のようになって毛穴を詰まらせてしまうわけですね。
ですから毛穴の詰まりを予防するには、「皮脂の分泌を適量にすること」「毎日きちんと汚れを落として顔を清潔に保つこと」の2点が不可欠なわけです。
「顔を清潔にする、というのは分かるけど、皮脂の分泌を適量にするなんて、自分でコントロールできるわけがない」と思われるかもしれません。ある程度のことを気をつけていれば、皮脂分泌量のコントロールは可能です。

たとえば・・・
●睡眠リズムを整え、寝ている間の肌の代謝を促進させる。
●動物性脂肪の摂取を控えめにする。
●カフェインなど刺激物の摂取を控えめにする。
●脂肪の代謝に役立つビタミンB2、ビタミンB6の摂取を心がける。
●肌をしっかり保湿するよう心がける。
などといったものがあります。
上記に挙げた中でも、「肌の保湿を心がける」というのは特に注意してほしい点です。
今はオフィスでほぼ年中エアコンがつけられていたりすることもあって、昔よりもはるかに乾燥肌の人が多くなっているんですよ。
乾燥肌だと自覚していない人でも、肌の水分量をきちんと調べてみると「実は乾燥肌だった」というケースが多いのです。肌を乾燥させると、肌はそれ以上の水分の蒸発を恐れて皮脂を過剰に分泌してしまいます。

だから今「私はオイリー肌」と思っている人も、そのオイリーの原因は肌の乾燥なのかもしれません。逆に言えば、肌がきちんと保湿されてうるおっていれば、肌も「そんなに皮脂分泌しなくても大丈夫」と思えるようになるわけです。
肌の保湿はあくまで「水分保持」が一番ですから、いきなり油分たっぷりのクリームを塗ったりするのはNG。
油を肌に塗っても水分量が増えるわけではありませんからね。保湿性の高い化粧水や美容液をしっかりと肌になじませるようにしましょう。
スキンケアの仕上げにクリームなどの油分を肌につける時は、ノンコメドジェニック処方のものを選ぶのが無難です。