ニキビは皮膚科へ? |

自分でにきびを治そうと思っていろいろ頑張ったけどダメだったので、結局皮膚科へ行きニキビ治療を行う。これを聞いてあなたはどう思いますか?「たかがニキビで皮膚科に行くなんて大げさ」と思うかもしれませんが、決してそうではないんですよ。
なぜなら、ニキビは、医学的な見地から判断すれば立派な(?)皮膚病の一種となるのです。皮膚病だから皮膚科で治療してもらう、と考えると、にきび治療を皮膚科に任せるのも、大げさどころか当たり前のことといえますね。
また、ニキビが皮膚病だということは、一定の治療であれば保険適用されるというにきびのメリットもあります。
皮膚科でのニキビ治療で保険適応となる例をいくつか挙げてみましょう。

●代表的なニキビ治療薬、外用レチノイド
●ニキビの炎症を抑える抗菌のための外用薬や内服薬
●毛穴に詰まった角栓をはがしやすくするためのイオウ製剤
●医師が専用の器具を使って、角栓などを押し出す面ぼう圧出
こうした保険適応の標準治療だけでも、にきびの状態はかなり改善されるケースが多いのですが、これだけでは満足な結果が得られないという人は、保険適用外のにきび治療を考えてみるのもいいでしょう。
これに対して、保険適用外、つまり自由診療となるニキビ治療としては

●古い角質をはがして皮膚の早期再生を促すケミカルピーリング
●ニキビの原因のひとつであるホルモンバランスの乱れを治すためのホルモン療法
●特殊な光を当てて細胞を活性化させ、肌状態の改善を目指すフォトフェイシャル
●ニキビの状態に応じたレーザー光線を当てるレーザー治療
などが挙げられます。
これら保険適用外のニキビ治療の中で、フォトフェイシャルやレーザー治療など、専用の機器が必要となる治療に関しては、すべての皮膚科で受けられるわけではありません。
ですから最初からそうした専門機器を使用した治療を希望する人は「自分が希望するにきび治療をするための設備が整っている皮膚科はどこか」を事前に調べておきましょう。